「アンブレイカブル」感想ネタバレ まるであの映画!? 現代ヒーロー映画の原点的作品

映画

現代ヒーロー映画といったらヒーローやヴィランのキャラクター性、人間性にフォーカスを当てたシナリオだったり設定だったりがあって見応えがありますよね。登場人物一人一人に個性があって感情輸入しやすく、すぐすきになっちゃいます。w

そんな現代のヒーロー映画の原点と言えるような深いヒーロー映画を今回視聴しました。

その映画は2000年制作の「アンブレイカブル」

「シックスセンス 」でもおなじみのM・ナイト・シャラマン監督とブルース・ウィルスのコンビ。

絶対期待を裏切らない作品になっている事間違い無しですね。

いや、ある意味裏切られました(良い意味で)

ヒーローとヴィランの話なんですが、これは単純な善悪の映画ではなかったのです。

いったいどんなところがただのヒーロー映画ではないのか、どこが原点的な作品なのか感想とともに解説していこうと思います。

感想はネタバレ込みになっていますのでまだ視聴してない方はご注意してください。

あらすじ

『アンブレイカブル』日本版劇場予告編

ごく一般の家庭の一児のパパであるデイヴィッドは不慮の事故に遭う。

100人以上もの乗客が亡くなった電車事故に巻き込まれたデイヴィッドは奇跡的に唯一の生き残りになってしまった。

振り返ると自分は昔から大怪我をした事がない。そんなデイヴィッドに目をつけたもう1人の男イライジャ。イライジャはデイヴィッドに近づきヒーローになるように促すが…

現代ヒーロー映画の原点的作品

人間的な描写があるヒーロー映画は最近では珍しくないし、むしろ今のヒーロー映画はそういうストーリー性のがある方が人気がある。

例えば、ヒーローになった故の葛藤や人間的な弱点だったり。

逆もしかりで、ヴィランに焦点を当てた映画も人気な作品がありますよね。

「ダークナイト」や「ジョーカー」と言った作品はこれまでのアメコミ映画の中でもヴィランのキャラクター性が強く描かれてます。

善悪とはなにか?ヒーローとはなにか?ヴィランはどうしてヴィランとして生きる事になったのか?

考えさせられる内容があるヒーロー作品は今ではテンプレのような気がします。

アベンジャーズで最大の敵であるサノスも環境保持と腐った世の中に嫌気がさしての為に地球を壊滅させる結論に至ってます。

そんなヒーロー映画界の原点と言っても過言ではない作風になっているヒーロー映画がこの作品「アンブレイカブル」

ある映画に作風が似てる!?

この作品が去年大ヒットしたあるアメコミのヴィランの映画と似ている部分があります。

ごく一般の家庭、1人のかわいい息子がいるどこにでもいるパパであるデイヴィッドが自分の超人的な身体能力の持ち主である事に気づき、ヒーローになる運命を受け入れていく話しだが、作風はサスペンス映画の雰囲気で常に暗い感じ。物語の進み方も淡々としていてヒーロー映画?って思ってしまうくらい。

ただ、最後の最後にサスペンス映画の雰囲気を裏切らない衝撃の展開が待ち受けている。

この作品は2019年大ヒットした映画「ジョーカー」に近いモノがあります。

それは”自分の居場所を探すための葛藤”と言う所でしょうか。

デイヴィッドは生まれ持った超人的な身体能力はヒーローになるための運命だと受け入れる事に。

一方イライジャは生まれ持って繊細な身体で病気や怪我が絶えない。自分と真逆の存在が必ずいると信じてやまないイライジャはヒーローを探す日々。

そんな2人が出会うのは必然。

この作品のイライジャとデイヴィッドの生き方は映画「ジョーカー」のアーサーと似た所があるように見えます。

アーサーは社会に適合できないながら夢を諦めずに生きているが、世の中の理不尽や不条理に揉まれ自分の居場所を探し葛藤。結果憧れの司会者がいるテレビ番組に出演する事になったがその司会者を射殺。

その姿が放送され、それをきっかけに街中はピエロの格好をしたジョーカーと名乗るアーサーの信者が暴動を起こした。

アーサーはジョーカーと言うヴィランこそが自分の居場所だと思ってしまった。

こうしてヴィランであるジョーカーが生まれた。

デイヴィッドもヒーローでありますが似たような境遇です。

ごく一般の何不自由ない家庭のパパとして生活してるが、毎朝目が覚めるとなぜか悲しみに満ちている。「何かが違う」と違和感を感じながら生きています。そんな中、”ある事故”をきっかけに超人的な身体能力を持っている事に気づく。そしてヒーローになる事を決意。ヒーローとして初めての活動が終わったその日の夜は悲しみで目覚める事がなく自分の居場所を見つけたような朝を迎えたのだ。

どちらの作品もも日常に違和感を感じながら生活を送り、自分の居場所を探すまでのストーリーが描かれています。結果デイヴィッドはヒーローに、アーサーはヴィランに。

そして、もう1人似た境遇な人物がイライジャ。彼はヒーローを探す為にデイヴィッドが巻き込まれた”ある事件”を起こし自らヴィランの道に進む事によってヒーローを見つけ出した。つまりイライジャはヒーローがヒーローとして存在するために自らがヴィランになる事で自分の居場所を確立したのだ。

この作品のデイヴィッドとイライジャは映画「ダークナイト」のバットマンとジョーカーと関係性に近いのも思います。

ジョーカーは悪に徹したヴィランのカリスマです。

バットマンを頭脳戦や心理戦で追い詰めるところもそうですが、ジョーカーの「お前が俺を完璧なものにするんだ」と言うセリフがもうめちゃめちゃカリスマ性を感じます。

正義があるからこそ悪があり、その逆もしかり。光あるところに影がさすが。

この対極性をアンブレイカブルにも感じました。

ヒーローの存在を信じ、ヒーローを生み出すためにイライジャはヴィランになった。

そして、イライジャと言うヴィランがいる故にデイヴィッドはヒーローになり続けるしかない。

そしてこの2人は”水が弱点”と言う同じ性質を持ってます。

これは善悪は表裏一体で同じ一枚のコインのようなモノという事を表してるんじゃないのでしょうか。

まとめ

「ジョーカー」や「ダークナイト」よりも前に作られたこの映画はこれまでのヒーロー映画の原点のような要素が積み込まれているように感じました。

ごく普通の人が突然ヒーローになってしまった時の葛藤がリアルに描かれており、そこには考えさせられる事があります。

イライジャがヴィランになった原因も世の中がそうさせたかのように見えてきてジョーカーを連想させます。

この映画はヒーロー映画らしくない物語の展開や、暗い雰囲気がサスペンス映画っぽくてヒーロー映画の中で比較的昔の映画なのに新鮮な感じです。

その雰囲気の期待を裏切らないラストのどんでん返しは鳥肌モノでした。

流石ナイト・シャマラン監督ですね。

関連作品のスプリットやMr.ガラスも見応えアリです。

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