普段はほぼ観ないミュージカル映画ってヤツを今回視聴しました。
僕が今回観た映画は「ロケットマン」
イギリスのロックスター「エルトン・ジョン」の半生をミュージカルで描いた実録映画。
エルトン・ジョンって名前は知ってるけどどんな曲作ってんのか、どんな人なのか全然知らなかったのでエルトン・ジョンを知るにはいいきっかけでした。
監督はデクスター・フレッチャーで「ボヘミアンラプソディ」の最終監督も勤めています。それ故に「ボヘミアンラプソディ」と比べられがちですが
僕的にはここ最近観た映画の中では上位に入るくらいハマりました。
エルトン・ジョンのロックスターとは程遠い痛々しい自己嫌悪、自信喪失。
僕らは普段テレビに出たりステージでパフォーマンスをするスターには煌びやかなイメージしかできないですよね。
この作品はその裏側の苦悩や葛藤、コンプレックスで崩壊していくミュージシャンの赤裸々な姿とそれから再起していく姿を音楽に合わせて描かれています。
というわけでロケットマンの感想レビュー、紹介をしていこうと思います。
あらすじ
奇抜な衣装で依存症リハビリセッション(リハビリするために集まる会的なやつ)に参加し、悲しげな表情で自分の半生を語り出した男。
彼はイギリスのロックスター「エルトン・ジョン」
彼はアルコール依存で薬物依存で買い物依存症だ。
物語はフラッシュバックの中彼が語り出すところから始まる。
エルトン・ジョンを知るにはいいきっかけ!
エルトン・ジョンといったら生きる伝説のシンガー。
それ故に古い曲って感じでなかなか入りずらかったり曲多すぎて何聞いたらいいかわかんなくなりますよね。
とりあえずエルトン・ジョンを感じてみたいって人にはこの作品はうってつけです。
シンプルに映画としてクオリティが高いのでストーリーに入り込んでしまい、ミュージカル映画なので彼の音楽も感じる事が出来ます。
ただ、映画作品として綺麗に完結させるために事実と時系列が異なる場面があったりしますが、そうする事によって観てる人達を没頭させてしまうストーリーデリングが構成されてるのです。
なのでエルトン・ジョンをとにかく感じて観たいって人にはオススメです。
自己肯定感の低い人に観て欲しい
世界的スターになったエルトン・ジョン。
当時は世界一金持ちなロックスターとも言われるほどの財産もあったそう。しかも彼はわずか5歳くらいからすでに音楽の才能があった。
才も富も名声も全てそろった彼が何に悩み何に苦しんだのか僕ら一般人には到底理解できないですよね。
むしろそんな状態で悩みがあるって贅沢なんじゃね?って思うくらい。
だけど、彼が悩み苦しんでいたことはごく普通の人と同じ悩みだったんです。
才能があってそれを開花させスターになり大金持ちにまでなった彼がずっとなかったものは「確かな愛」でした。
幼少期から両親に愛されてない環境化でそだった彼は大人になるにつれて「確かな愛」を欲しがるようになっていきます。
彼は愛を欲しがるあまりに調和を乱し、自分の環境を悪化させていく一方。同時に自分がバイセクシャルだというコンプレックスも抱えており母親に打ち明けたところ「知ってるわ。でも自分1人で抱えて。」と言われる始末。
とにかく彼は裏舞台で誰からの愛も感じる事ができずに孤独でした。孤独に陥った彼は酒やドラッグの依存症になりスターとは思えない状態。
彼の自己嫌悪や自信喪失は痛々しいほどでした。
子供の頃から両親に愛情をかけてもえない育てられかたをしてた人や、虐待されてた人は自己肯定感がかなり低い性格になる事があるそうです。
自己肯定感が低いと自暴自棄になる事があります。ようするに病んでるってことですね。
エルトン・ジョンは両親に対する憎しみや自分のコンプレックスなど全て認めることで依存症を克服しました。簡単に説明しましたが施設で1年くらいかけて克服しています。
なぜ僕が自己肯定感の低い人にこの映画を観て欲しいのかと言いますと「こんなふうに自分を認めることができれば克服できるよ」っていう綺麗事を言いたいわけではなく、自己肯定感の低い人の典型例が出てる彼の生き様を客観的に観て自分のことと照らし合わせて欲しいんです。
そうするともしかしたら違った自分の見つめ方ができるんではないでしょうか。まか無責任ですけど。
つまり、なにが言いたいのかと言いますとそれだけこの映画の「エルトン・ジョン」は共感性の高い人物なのです。
ボヘミアンラプソディと比べて
ボヘミアンラプソディとよく比べられがちなこの作品。
僕的には正直「どっちも秀作だった!」というつまらない感想になりました。
いやほんとにどっちもいい映画なので比べるとかそんなん無理ですよ。
なので、評論家ぶってあーだこーだ言えないです。そもそも評論家ぶるスタイルじゃないんで。
ロケットマンに関して時系列があーだこーだ言われてますけどあれは全部エルトン・ジョンの回想シーンと捉えれば別に時系列もクソもないじゃないですか。彼の頭の中の話なんで。それをミュージカルにして一種のファンタジー映画と言う捉え方にすれば時系列なんて些細な事ですよね。
ボヘミアンラプソディに関しては既にフレディは亡くなっていますので作りやすいと言うかある意味亡くなることで伝説化しやすい感じになって美化されやすい所がありますよね。(あれ?評論家っぽい感じになってる?)
つまりどっちも音楽映画として最高の映画だったと言うわけなんですよ。
その1番の見所は役者のハマり具合にもあるんじゃないんでしょうか。
どちらの作品もすごくハマってましたよね。俳優ってほんとにすごい!
比べる事がナンセンスなんて言うと身も蓋もない話ですがあえて比べるなら
・ロケットマンはファンタジー感覚で観るミュージカル伝記映画でエルトン・ジョンのダークなど表現されていて共感性の高いシナリオ
・ボヘミアンラプソディは王道の自伝映画。フレディの生い立ちが分かりやすく描かれている。ライブパフォーマンスなどのクオリティが高く演者に本人が憑依したかのような完成度は必見。詳しくはライブ観るより映画の方が魅力が伝わる事もあるのかボヘミアンラプソディネタバレ感想
みたいな感じじゃないでしょうか。
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