映画「ナイトクローラー」感想レビュー 今の世の中もルーと差して変わらないくらい狂気的

映画

今回視聴した映画「ナイトクローラー」犯罪スリラー映画って感覚で観てましたが観終わった後「コレは社会派映画だな」て言うのが率直な感想レビュー。

ある意味「思ったのと違った…」て感じでしたがめちゃめちゃ面白い映画。

主役のジェイク・レギンホールってこんな怪演ができる俳優だったんですね。

スパイダーマンのミステリオのイメージしかないんで「こんな頭のネジ一本とれたような役できるんだ」とびっくり。

今回はこの映画のどこが社会派映画なのかっ

て所を中心に語っています。

多分世の中の若者の大半がこんな感じなんでしょう。

と言う事で

ダン・ギルロイ監督作品、ジェイク・ギレンホール主演

「ナイトクローラー(2014年)」

の感想レビューです。

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あらすじ

映画『ナイトクローラー』予告編

窃盗したモノを売ってその日暮らしをしている無職の男ルイス。

彼は交通事故現場にたまたま巡り合い現場のパパラッチに声をかけた。「その仕事は儲かるのかい?」

それから彼は過激な現場を求めるパパラッチへの道を歩み功績を残すのだが彼の行動はより過激な方向へエスカレートをしていく…

狂気的に見えるが現代社会とよく似ている主人公

J・レギンホールの怪演でこの映画の主人公ルーがかなりのヤバいやつってのは良くわかりますよね。でもよく見ると今の世の中も差して変わらないんじゃないか?と思ってしまいました。

それが「動画を撮るためにエスカレートする行動」です。

僕たちの私生活で当たり前なSNS。TwitterとかInstagramとかTikTok、YouTubeとかに毎日のように日常のお気に入りのワンシーンや趣味などを投稿したり他人の投稿を見たりしてますよね?インスタ映えなんて言葉も流行り「より良い写真や動画を撮る為に行動する」なんて事も今では当たり前。

そうなんです。

ルーみたいな人間って今世の中に実際に存在してるんです。

TikTokやYouTubeにも視聴率(再生回数)の為にルールやモラルを破ったあり得ない言動を動画に撮ったモノがアップロードされてますよね。

ルーがわざと過激な映像を撮って視聴率を上げる為に殺人犯を泳がせたり、仕事仲間を殺人犯に殺されるよう仕向けたりしたような行動と全く同じです。

そして僕たちはそれをエンタメとして見ちゃってるのも同じ。

不幸な事はもはやエンタメ

ルーのビジネスパートナーでもあったニュースディレクターのニナ。

ニナは自分の受け持つニュース番組の視聴率を上げる為により過激で絵になる現場の撮影をしてきたニールの撮影してきた動画を気に入りニールを専属カメラマンのように扱う。

ただ、ニールの撮影にたいする信念は人としてのモラルを完全に破ってますよね?

不法侵入したり、現場のモノや遺体を動かしたりあり、殺人犯を泳がせたり、あり得ない言動してます。

それでもニナはルーの映像を使います。それは視聴率を上げる為。

これは最早ニュースじゃなくエンタメを制作してるようです。

ニナが取り上げるニュースってのは事件や事故など不幸な出来事がメインです。

その内容に関して注目される事件事故の内容(誰がどこでどんな事件事故が起きたのか)の条件やどんな構図の映像が注目を浴びるのかをノウハウとして持ってます。

え!?そんなノウハウが存在するの!?なんて思わず思ってしまいました。まぁ、映画なんで実際どうなのかは分かんないんですけど。

それはニュースを報道する行動を超えてます。世の中の不幸をエンタメとして捉えてます。

そして視聴者はそれをエンタメとして観て毎朝の会話のネタにしてる。

大体の事は他人事なんですよね。会話のネタに過ぎないんです。

それを表してるこの映画を観て案外人の心理なんじゃないかなと思ってしまいました。

そしてこの映画みて「やばー!サイコパスだー!」てレビューをしてるような人も映画の中のニュースを見てる視聴者と同じように他人事でしかない。僕もそのうちの1人なんでしょうね。

まぁ、これは映画と言うエンタメなんで他人事で楽しんでもいいんですけどw

どうも単純に「やばかったー」てだけの感想になならなかったんですよね。

みんな人の悪口で盛り上がったり、スキャンダル報道で盛り上がったりしてますよね?

この映画はそんな世の中を表してるんじゃないんでしょうか。

もしかしたら、実在のニュースディレクターも報道をエンタメ化してるんでしょう。

これはゾッとしますよね。

ビジネス映画としても捉えれる作品

この映画の面白い所が

無職の男ルーが社長になるまでのサクセスストーリーになってるんです。

ただのサイコパス映画ではないんですよね。

ルーが撮影に成功した時。

え?そんな事していいん?て言うような行動をとって撮影してるのにも関わらずBGMはなんだか達成感を感じるような感じになってました。

そしてルーの勤勉さ。

彼は確かにパパラッチの世界を勉強し努力していました。

面接を行い人を雇い、ディレクターとの交渉で一つの番組とのコネを掴んだり、ライバルを消したり(文字通り)。

まぁ、やってることはサイコなんですけどねw

ディレクターのニナに目をつけたのも

ニナがニュースディレクターの界隈で視聴率も下がり気味で自分の立ち位置が後に引けないくらい絶望的な状況にいるからなのです。

そこの弱みにつけ込み、仕事以上の関係を持ち出し自分の手の中に納めようとしてます。

そしてニナのコネクションから機材や人物を手に入れVPN社を設立して成功してます。

ルーはモラルこそ間違っているが目的を果たす為の行動は理にかなっています。

これが良いとは言えませんが時にはこれくらいの行動力がないと成功しないんじゃないんですかね。

これくらい頭を回転させなきゃ確かに人の上に立つ事は難しいんでしょう。

ルーのアシスタントをしていたリックも持ち前の勤勉さでルーのノウハウを学びルーの交渉術を使いルーに対する不満と自分の昇給を持ちかけたがその能力がルーにとって会社の妨げになると思われ殺されます。

ただ単に努力して上に立つ為に物申してもこうして消される事だってあるんですね。

ルーの長けてる所は

自分がどうしたら誰にとって利益、不利益になるのかってのを良く理解してます。

だから人との交渉が上手い。そして人の弱みに漬け込む駆け引きを持ちかける強さがあるし、人に付け入る柔軟さも持ち合わせている。

会社を立ち上げるほどのポテンシャルは持ち合わせているようでしたね。

多分こんな人会社とかで1人はいませんか?ここまで露骨じゃなくとも

クセがあるような人なのに

なぜか功績を残して、上との繋がりも強いよな〜みたいな人。

リックのような人もよく見ますよね。

社内の理不尽な部分に物申して、その結果上から消されてしまうような人。そんな人に限って努力家で人が良くて正に良い人そうな感じなんですよね。

これも世の中の縮図を表してるようです。

さいごに

この映画を観て

「世の中の縮図」を表してるように感じました。

SNSに動画を載せる人をパパラッチのように表し、その過激さのエスカレートは今のご時世そのもの。

ニュースをエンタメ化してる今のメディア。

それを他人事のようにみる視聴者。

ブラック企業の実態のようなルーとリック。

めちゃめちゃ今と当てはまる部分が多いですね。

そしてこれからの社会を表してるかのようにも感じます。

ルーには知り合いや友達が一切いません。

それ故に他人とのコミュニケーション方法がズレてるんです。

コミュニケーションと言うか考え方がズレてるんですかね

最後の警察の事情聴取の時、死んだリックを撮影した事について突っ込まれていました。

「リックが死んだのはパパラッチにとっては本望なんじゃないかな?」「仕事仲間だけど撮影するよ?それが僕たちの仕事だからね。人が破滅したところを撮るんだ」みたいなこと言ってました。

家に引きこもりネットでありとあらゆることを学び頭こそ良いのかもしれないが

人と交渉や会話をする時にWIN-WINじゃなく弱みに漬け込み自分の優位性を重視した話し方をしてる。

ネット社会になって他人と直接会って会話をする機会が減った今の世の中、コミュニケーション能力や感性がズレてる人が増えてきたと思います。まさにルーがそれを誇張したかのような人物ですね。

今の世の中だからこそ観て欲しい作品でした。

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