映画「ミッドサマー」感想あらすじ 男女の感想が分裂するホラーサスペンス映画

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画像引用:ミッドサマー公式

2019年に話題となったアリ・アスター監督、フローレンス・ピュー主演のサイコスリラー映画。

アリ・アスター監督といえば「ヘレディタリー/継承」で一躍有名になった映画監督です。

ヘレディタリーはホラー映画好きの中でも怖いと評判の良い作品でしたので、僕も観てみたのですがあまりにも怖すぎてトラウマになりました。(僕はホラー映画が苦手です)

あまりにもヘレディタリーが怖すぎてミッドサマーは観るかみないかずっと悩んで温めていましたが、今回解禁してみました。

ヘレディタリーの時とはまた一味違った恐怖体験を話していこうと思います。

今回は前半に映画の見どころ、後半にネタバレ感想解説を話していきます。

映画「ミッドサマー」のあらすじ

不気味な祝祭…アリ・アスター最新作『ミッドサマー』本編映像

心理学を専攻する大学生のダニーは、ある冬の日に双極性障害をわずらっていた妹が両親を道連れに一酸化炭素中毒無理心中して以来、深い心的外傷を負っていた。家族を失ったトラウマに苦しみ続け、恐怖の底に追い詰められているダニーを恋人であるクリスチャンは内心重荷に感じながらも、実は一年以上前から別れを切り出せずにいた。翌年の夏、ダニーはクリスチャンと一緒にパーティに参加した。席上、彼女はクリスチャンが友人のマーク、ジョシュと一緒に、同じく友人であるスウェーデンからの留学生ペレの故郷であるホルガ村を訪れる予定であることを知った。クリスチャンはペレから「自分の一族の故郷で、今年夏至祭が開催される。夏至祭は90年に1度しか開催されないので、見に来てはどうか」と誘われていたのである。大学で文化人類学を専攻するクリスチャンは、学問的関心もあってホルガ行きを決めたが、スウェーデン行きをダニーに隠していた負い目もあり、話の流れから仕方なくダニーも誘う。

Wikipedia

映画「ミッドサマー」見どころ

こちらでは映画ミッドサマーの見どころを紹介していこうと思います。

ネタバレなしの内容で記載していますのでまだ映画を視聴していない人でも問題ないです。

鬼才アリ・アスター監督の恐怖の描き方

映画ヘレディタリーを観た時に感じましたが、アリアスター監督はめちゃくちゃ天才なんですよね。

これまで幾つかのホラー映画を観てきたんですが、ヘレディタリーはダントツの恐怖を体験できました。

今回紹介する「ミッドサマー」もその期待を遥か上回る良作で、良い意味で気持ち悪かったですね。

ミッドサマーとヘレディタリー、この2作品を比べるとある共通点に気づけました。

それは、アリアスター監督の怖さの表現方法です。

ホラー映画ってなんで怖いと思いますか?近年色んなタイプのホラー映画ってありますよね。

人間の心理描写が怖い映画であったり、気持ち悪い世界観が怖い映画であったり。

もう視聴者たちは「幽霊が怖い」だけで満足しなくなっています。

ただ、アリアスター監督の描くホラー映画は恐怖心の本質をついてきているので幽霊が出ていても、出なくても同じように恐怖体験をさせてくれます。

ヘレディタリーとミッドサマーを比べると一見同じホラー映画でも全く違うジャンルです。

ヘレディタリーはちゃんと「幽霊」や「呪い」というホラー映画の定番素材を使って恐怖を演出させています。

一方で、ミッドサマーの素材は「人間」や「コミュニティ」と言ったところでしょうか。

似たような素材を使っている映画でいいますと「ゲット・アウト」や「RUN」のような感じですね。

怖がらせる素材がこうも真逆なのに彼の映画から感じる恐怖心のベクトルが同じなのです。同じ怖がり方をしてしまうのです。

一体どう言う事なのか、この映画の作り方について細分化させていくとアリアスター監督作品の良さに気づけます。

と言っても、僕はただの映画好きなだけなので専門家でも評論家でもありません。あくまでも僕が映画を観た感想を細分化させて分析しているだけですので、個人の解釈です。

まず、ヘレディタリーとミッドサマーの「何が怖いのか」を考えてみました。

これらの映画が怖いと思う理由は「嫌な予感」をさせてくるところです。ホラー映画の基本なんだと思うんですが、人の恐怖心を煽るにはどれだけ「嫌な予感」を演出させれるかです。

この「嫌な予感」の演出がとても巧妙に作られています。つまり「死亡フラグ」の作り方が上手いんですよね。

この死亡フラグをさりげなく節々に差し込んで、直感的に人を不安にさせてくるのです。

具体的に解説するとネタバレになってしまうのでここでは割愛させていただきます。

男女で感想が真っ二つになる不思議な映画

この映画の面白いところが、男女で意見が真っ二つに分かれるところです。

賛否両論ある映画って沢山ありますよね。観た人の完成や感覚で、映画の感想や評価は全然違います。

人の価値観や概念を突き刺してくる映画の代表作としては2019年のホアキン・フェニックス主演「ジョーカー」なんかがあります。

ただ、この映画のすごいところが、「人によっては」ではなく男女で感想が分かれると言うところです。

ちょっと極端な話にはなりますが、男女でミッドサマーの映画をみた人に感想を聞いてみると

女性側の感想は「スッキリした」など、肯定的な感想が多かったり、女性には結構ハマっている傾向が見られます。

男性側の感想では、僕もそうなですが「モヤッとした」「気持ち悪かった」というようなマイナスな感想が多かったです。(映画自体を避難する意味でのマイナスではありません)要するにいい胸糞映画だったなというような感想です。

こうも真逆に感想が分かれるし、それも男女で分かれるってすごいシナリオだなと感じました。

なんでこのように感想が分かれしまうのかは、ダニーに感情輸入する女性の感想とクリスチャンに感情輸入する男性がいるからだと思います。

しかも、男性はちゃんとクリスチャンに、女性はダニーに共感するように分かれているんですよね。

別に、男が見ても女性の主人公に感情輸入して共感する事だって普通にあるのにも関わらず、ちゃんと登場人物と同じ性別に感情輸入させているところがすごいと思います。

映画「ミッドサマー」感想ネタバレ

上記の見どころの内容についてこちらでは詳しく話していきたいと思います。

まず、ミッドサマーがホラー映画としてどれだけすごいのかという話です。

見どころの話で、アリ・アスター監督は「死亡フラグ」の差し込み方が上手いと話しをしましたが、具体的にどのような部分か解説していきたいと思います。

・ダニーが精神不安定

・ダニーとクリスチャンはお互い別れてたいと考えている

・所々にある儀式を模した絵

他にも色んな伏線はあると思うんですが、その中でも僕はこの3つが恐怖の根源と思っています。

あからさまな伏線や死亡フラグは多分少しかんのいい人なら観ているうちにわかると思います。

例えば、ホラー映画でよくいる戦犯の陽キャ「マーク」なんかお手本のような死に方ですよね。序盤から軽率な発言しかしておらず、ホルガ村の大切な木に立ちションしてしまいます。これはもう確定演出。

別できた婚約している2人も謎の失踪をします。今後この村で何かあったら死んでしまうフラグを分かりやすく立ててくれました。

このようなあからさまな展開を、民族の儀式や白夜という設定で不気味さという味付けをし気味の悪い世界観を作り上げています。

一方でこれたにカムフラージュされている伏線が上記の3点だと思います。

まず、ダニーの精神状態とダニーとクリスチャンの関係性。この伏線がどこで回収されるのかといいますと、ラストの9人目の犠牲者を選ぶ時に回収されます。また、他の彼女らに降りかかる展開にもこの関係性が関係してくると思っています。

別グループで来ていた婚約している2人「サイモン」と「コニー」は互いに互いの安全を守るよな考え方や、信頼性を感じます。

それを表すシーンとして、サイモンが失踪した時にコニーが「サイモンだけ逃げるわけがない」と言うシーンです。

まぁ普通に考えて、やばい村に来てしまい帰ろうと考えているならば、婚約者も一緒に連れて帰るでしょう。

だが、サイモンは何も言わずにコニーを置いて消えました。そんなことあり得ない話ですよね。

一方で、ダニーとクリスチャンはどうでしょう。

ダニーはクリスチャンに相談せずに帰る準備をしますし、クリスチャンは論文に夢中でダニーの不安に寄り添ってあげれていないです。これは、2人の関係性を表す行動として理にかなっていますよね。2人に信頼関係は実質ほぼない状態です。

このように、2人の性格や状況が無意識的に認知され、観ている人を不安状態にさせています。

もう1つ挙げている「儀式を模している絵」なんですが、これは単純に初見殺し伏線です。

分かりやすい絵もありましたが、初見では分からない絵等がたくさん転がっています。

序盤で出てきたクマなんか、不思議でしかなかってですよね。

まさか、クマを着せて焼き殺すなんて誰も想像しないでしょう。

後半、クマの存在なんか忘れた頃にクマが焼かれる絵を目にしますが、クマの中をくり抜いて人を入れるなんてイカれた発想は凡人にはできません。

こういった、分かりやすい伏線、気味の悪い世界観の中にスパイスとして無意識に人を不安にさせる要素を放り込んでくるあたりがホラー映画として傑作すぎるのです。

因みに、監督自身はこの映画についてホラーではないと言っていますが、シンプルに怖かったのでホラーやサスペンス、サイコスリラーのジャンルとして考えています。(深掘りすると今回話したいこととの論点がずれるため)

もう一つ、見どころの話に上がった「男女で感想が分かれる」点について話したいと思います。

前提として「男性と女性は考え方が違う」と仮定して話しをさせていただきます。

まず、男性でもダニーに共感してもおかしくないだろうと思いますが、そうさせない理由があります。

それは、ダニーとクリスチャンのお互いの悩みが同じであると言う情報が開示されている事です。

お互い、原因はともあれ別れたいと思っている状況を観る人に理解させているんです。

その後の言動については、明確に2人の感情を表すシーンはほぼありません。

あくまでも「きっとこう思ってこう動いているんだろうな」と言う考察に過ぎません。

そうなってくると「男性が考える考察」と「女性が考える考察」に二分されます。

そうなることで、男性はクリスチャンに女性はコニーに共感して感想が真っ二つになるように誘導されているのではないかと考えられています。

似たような映画を上げるなら「花束みたいな恋をした」も似たような作品だと思います。

そう思うと、確かにこの映画は恋愛映画なのかもしれません・・・。

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