映画「アルゴ」感想レビュー 驚きの救出作戦は実話じゃない?真実は?

映画

映画「アルゴ(2012年)」は1979年から1980年にかけて実際にあったイラン革命によって起きた事件「イランアメリカ大使館人質事件」を題材にした映画でベン・アフレックが監督、制作、主演を勤めています。

コールデングローブ賞のドラマ部門作品賞と監督賞の二部門で受賞。2013年2月24日第85回アカデミー賞にて作品賞、脚色賞、編集賞を受賞している秀作でもある一方でイランでは反イラン映画ともされている作品。

史実をベースに映画としての楽しみも欠かせず見どころ満載な作品になっていました。

史実を伝える作品としては結構大胆に脚色をぶっ込んでいるので全部鵜呑みにしてしまうと・・・まぁ反イラン的な映画ですよね。

でも史実をベースに映画を面白く作っている点ではめちゃめちゃいい作品でした。

緊張感と言いますか、スリリングな展開が目を離せない。

と言う事で今回は映画「アルゴ」の感想レビューと全て鵜呑みにされないようにそこが事実でどこがフィクションのシーンなのか解説していこうと思います。

あらすじ

映画『アルゴ』予告編1【HD】 2012年10月26日公開

1979年イラン革命により反米デモ隊が米大使館を占領。アメリカ人外交官52名が人質となった。

だが、占領される直前に6名のアメリカ人外交官が脱出しておりカナダ大使館に匿ってもらっていた。

イスラムの革命隊たちは6名に気付いていない。それを受けCIAの秘密工作本部作戦支援部のトニー・メンデスは6名を救出するために考えた作戦は偽映画作品!?

映画みたいなホントの救出作戦

CIAのトニー・メンズの映画みたいな作戦が見所のこの映画。

その作戦とは

偽映画を作りロケハンで入国した映画スタッフと装い6名を救出する作戦。

え!?そんなのアリ!?

映画みたいな本当の救出作戦の内容とは…

トニーは映画界隈でのコネを使い偽の映画撮影制作を始める

その時脚本として挙げられたのが本作のタイトルとなる「アルゴ」と言う小説。

その内容はクソみたいなSF映画ですが潜入先がロケ地にぴったりだったのです。

偽事務所を立ち上げ、偽パスポートと映画スタッフになりきるための原稿(スタッフになりきるための偽のプロフィール)を用意。

トニーが入国した際にこっそり登場者カード?出国の際に引き換えで渡さなきゃいけないヤツを6人分取ります。

そしてイランに潜入しカナダ大使館で6名と合流。

そして6名のアメリカ人外交官に「この原稿を一字一句間違えず覚えろ」と言います。

僕が覚える立場なら正直絶望しますね。文字通り死に物狂いで覚えたんでしょう。

これで偽ロケハンメンバーが完成。

あとは2日間ロケハンの為にイランにいたカナダ人と言う設定でアメリカに戻ります。

正直、無茶苦茶な作戦ですよねwこんな作戦提案されて「わかった!」て一言で答えれないですよw

本当に映画みたいな作戦で映画化したんでマジで映画ですね(語彙力)

救出劇は実話とは異なる?

偽映画作品て言うのは本当にあったのですが作中所々事実とは異なる箇所があるそうなんです。

トニー単独の作戦では無かった?

映画ではトニー単独行動のように描かれていたのですが実際にはもう1人CIA要員が潜入しています。

カナダ大使館に匿われてたのは6人じゃない?

実際はカナダ大使館と出入国管理局高官の公邸も使われており分散して匿われていた。

そもそも偽映画作戦は決定ではなかった

映画ではアルゴ作戦一択で本決まりでしたが

映画にもでてきた「外国教師作戦」「農業関係者作戦」も最終案に残っており

最終的にアメリカ外交官達6名に作戦を選ばせた。その偽結果映画作戦だったそうです。

あのシーンはそもそも無かった!?

映画ではバザールにロケハンに出かけて騒動に巻き込まれるシーンがあったが実際には出かけてない。

作戦中に中止命令が下されるがトニーはそれを無視し作戦続行。これも実際中止命令が下されたのはトニーが出国する前。しかも中止命令が下された後、僅か30分後には許可がおりた。

最後の空港で離陸直前に気づかれ車で追いかけられるシーンも実際にはなかった。

ただ実際にピンチだった事は6名の内1人の偽パスポート写真と実物の髭の状態が違ってて「これはお前の写真か?」と疑われた時と機械系のトラブルで出発が遅れる見込みがあるとアナウンスがあった時だそう。

これらの箇所は事実とは異なっていますがこのシーンがあったからこそこの映画はスリリングに仕上がったのではないでしょうか。

僕はあまり気にしてないしむしろあのシーンはハラハラして結構好きです。

映画の良さがより分かる作品

上記で説明した通り、何箇所か事実と異なる箇所があるが、あのシーンがなかったら映画としてどうでしょう?

盛り上がりに欠けますよね。

一か八かのハラハラドキドキのシーンは記憶に残ります。映画として最大の見せ場ですよね。

しかもその見せ場を作るためにはトニーの単独行動で6名の外交官達は偽のプロフィールを覚えなきゃいけない絶望感がよりスリリング。(覚えたのは事実だろうけど)

実話と言うベースに映画的要素を盛り込んで作品として見どころのあるものに仕上がってます。

見せ場は作られたシーンだけじゃなく

クレーンに吊されたアメリカ人の遺体とか、冒頭のアメリカ大使館に乗り込む革命家達とかは実際にあったシーンなど。

そう言う所も映画の見どころとして描かれている秀作。

映画って素晴らしいエンタメですね。

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